脂漏性皮膚炎と湿潤治療
脂漏性皮膚炎って真菌がバランスを崩して増えているのが原因。
「菌が増えてるってことは乾燥させて殺しちゃえばいいんじゃない?」
こんな風に考えて 脂漏性皮膚炎対策としてボディソープと垢すりでしっかり脂を落として乾燥させていたときがありました。カズくんのしつけなんですけど(笑
それで結果は・・いつも赤くて、夕方に触ると脂でペタペタ。
全然治らないし、皮はポロポロ。
よく考えてみると、子供のころは、怪我しても乾燥させればすぐ治った切り傷も大人になったらいつまでも赤いまま。
子供の回復力なら菌をつけない、いれないことが重要ですけど、大人だと回復力を高めることがまず重要です。
口の中を切ってしまっても翌日にはかなり治ってますよね(口の中が汚いとダメですけど)
怪我してばんそうこうを貼っていて、ガーゼ部分じゃなくてテープの部分の方が治りが早くて「あれ?」って思ったことありませんか?
そう、実は湿潤治療っていうのです。
以下、wikiリンク
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B9%BF%E6%BD%A4%E7%99%82%E6%B3%95
怪我をしたところにラップのようなもので包んで水分の移動をはやくして回復を早くするという治療法です。
最近の外科などでは標準になってきています。
子供のころは、怪我したら「消毒してガーゼで乾燥させとけ」っていうのとえらい違いです。
よく考えてみればそりゃそうで、怪我しているなら膜をつくって皮膚をつくらないといけないですよね。
皮膚の60%を占める水分があった方が治りが早くて当たりまえです。
問題は、「じゃ洗わないでラップで巻いておけばいいの?」ってなるとそうでもないのです。
口の中を怪我したときに、歯も磨かずに寝ると翌日怪我の部分がものすごく悪化してるのは菌が怪我の部分で大暴れしてるからです。
脂漏性皮膚炎で肌が荒れているときに、脂が汗・外気・紫外線などで変性したままにしておくと菌がさらに繁殖します。
これを保湿するなんて・・さらにとんでもないことになります。
一番、外側の変性した脂、ここは取りたいです。
でも、皮膚を傷つけるほど脂を取るのはやめたいです。
脂を取ったり肌を傷つけると肌を守る為に身体から無理な脂がでます。
これが炎症を起こす大きな原因の一つです。
肌を守る常在菌との共生をするためにも、清潔な状態での湿潤治療これこそが 脂漏性皮膚炎からの完治の王道だと思います!